2007年02月25日

「プリンセス・マサコ」の出版中止に思う。

【PJ 2007年02月17日】− 楽しみにしていた「プリンセス・マサコ」の日本語訳の出版を講談社が中止したという。外務省と宮内庁が著者に対して抗議した。その宮内庁の侍従長の抗議文を読んで非常に気になる部分がある。文末近くに世論調査で75%の支持があるというのは、数字の根拠を云々はしない。しかし、「何故、両陛下が地方に旅行される度に、何万という人々が両陛下を歓迎するために喜んで沿道に出てくるのでしょうか」。この文面には、事実誤認があるのではないだろうか。
確かに、歓迎する人々は存在する。昔ほどの事はないだろうが、道路や沿道の景観の整備を含めて、沿道への歓迎動員は、何処の自治体でも天皇や皇族の巡行がある時には、少なからず行っている筈だ。自分自身の例では、子ども頃に学校から出かけて、お召し列車の通過を、旗を持って見送った記憶がある。戦前ではなく、戦後の話である。また、ある施設への訪問があった時には、その通過する道路が整備され、フラワーポットまで置かれ、通過を歓迎するように動員された。そこには、今でいう「やらせ」や「仕込み」が確実に存在したのだ。現在は、そのようなことはないと言い切れるだろうか。その部分を無視した現象のみを捉えたこのような反論は、問題があると言えよう。

 「プリンセス・マサコ」の内容は、まだ原本も目にしていないから詳細はわからない。しかし、現代の日本の多くの家庭が抱える「世代間の考え方」の差や、言葉にはされてはいないだろうが「産む機械」同様に世継ぎの誕生を強いられた事情など、日本国民が真剣に考えなくてならない問題の提起が多くされていたのではないかと推測される。それ故に、邦訳の出版が中止されたということは、非常に残念で堪らない。

 日本国憲法の改正を公言している安倍総理が、天皇制については、その著書では「日本の歴史は、天皇を縦糸にして織られてきた長大なタペストリーだといった。日本の国柄をあらわす根幹が天皇制である」と述べ、天皇は歴史上ずうっと「象徴」だったとタイトルをつけている。現行の日本国憲法の第一章については、何等の検討の必要もないということなのであろう。また、皇室典範の改正論議も、悠仁親王の誕生により先送りしてしまった。

 現実は、そのような先送りで済むことではない。憲法改正では、日本の国柄、つまりは「国体」の決定を必ずする必要がある。この62年間の主権在民といってもその主権者が存在していないこの無責任な国家体制をキチンとしなくてはならないのだ。

 確かに、9条の戦争放棄については、世界に誇るべき内容である。しかし、細かく検討をしていくと、あまりにもいい加減な内容が日本国憲法なのだ。日本国憲法は今回、「プリンセス・マサコ」に抗議を申し入れた現代の皇室へ事実誤認と同じような日本に対するGHQの事実誤認と、緊急に作り上げなくてはならない諸事情により、纏められたものでしかなかったし、当時の多くの日本国民にとっては、無知・未知の民主主義を咀嚼・検討にする能力は皆無に等しいものであったのだ。

 天皇制そのものを検討できる材料の提起になるかも知れないこの「プリンセス・マサコ」は、日本語で読むことは出来なくなった訳である。けれども、日本の国柄をあらわす根幹の天皇制は、憲法改正の最重要な検討課題なのだ。そのためには、国民すべてが、天皇を歓迎するために自らの意思で喜んで出てくるなどと、とれるような安易な認識を、宮内庁や政府にして頂きたくないと、私は考える。

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posted by エメラルド at 02:25| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(3) | 雅子さま | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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